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本来は製作記録のコーナーで紹介するべき工程ですが、今回のリペイントにおいて施した作業を大雑把に解説しておきましょう。尚、今回リペイントした製品は、イベント等で限定販売された無塗装バージョンを使用していますが、これは塗装を剥がす手間を惜しんでのこと。通常版を塗り直したいという向きには、既に塗られている塗料を下地と考えて、新たに塗り重ねてしまえば良いでしょう。 パーツの分解と脱脂(離型剤落とし)はオモチャならではの工程になりますが、サフ吹き→基本塗装は過去にご紹介したガンプラの塗装法と全く同じです。ここに無塗装バージョンに付属して来たデカールを貼り、完全に乾燥させた後に、Mr.カラーのスーパークリアー半光沢を吹き付けます。これは、汚し塗装を施す前に、デカールを保護することが目的です。 |
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半光沢クリアーが乾燥したら、汚し塗装の開始です。まずはタミヤエナメルカラーのフラットブラックとハルレッドを適当に混ぜ、しゃぶしゃぶに薄めて、パーツ全体に塗り付けます。この際、エナメルカラーのうすめ液を使うと、パーツが割れてしまう可能性があるため、100円ショップで売っているライターオイルを使用しています。 |
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こちらが先述のライターオイルです。タバコ屋さんで売っているzippoライターのオイルでも使用可能なようですが、学生さんには買い難いかもしれませんね。尚、言うまでもなく非常に燃えやすい性質なので、作業中は火気厳禁です。 |
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パーツ全体に塗ったエナメルカラーが乾燥したら、上のライターオイルをティッシュやボロ布に含ませて拭き取ります。この際、完全に拭き取ってしまうのではなく、本体に付着した汚れが雨で流れたような雰囲気をイメージして、表面に汚れの筋を描くように塗料を落とします。この作業を、模型用語で「ウォッシング」と呼びます。この工程により、全体の色調がやや暗い感じに落ち着きますので、基本塗装に使う色は、あらかじめ明るく作っておくという計算が必要です。 ちなみに左画像は足首内側のパーツですが、地面に近い部分なので、やや派手目に汚れを残しているわけです。このあたりの塩梅は、工事現場のクレーン車やショベルカー。また、道行くダンプやトラックの全体的な汚れ具合を観察することで、雰囲気が掴めると思います。 |
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ウォッシングが完了したら、全体のツヤを整えるために、クリアーコートを施します。1/16というスケール上、極端なつや消しはかえってリアル感を損ねる恐れがありますので、Mr.カラースーパークリアーのつや消しと半光沢を、1:1の割合で混ぜ合わせ、専用うすめ液で3倍程度に薄めたものを吹き付けました。画像中央のビンに、「半半光沢」と書きなぐってありますが、どちらかというと、「半つや消し」といったイメージですね。 |
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半つや消しクリアーが乾燥したら、最後の仕上げに砂ぼこりの雰囲気を出すためのドライブラシを施します。ウォッシングに使ったものと同じ、タミヤエナメルカラーのデザートイエローを平筆につけ、ティッシュ等で拭き取って、パーツのエッジに軽く擦り付けます。ドライブラシに関しては、当サイト内のこちらのページで詳しく解説していますが、今回の場合は全体的なホコリっぽさを演出するのが目的なので、パーツのエッジだけでなく、表面にも軽く塗料を乗せたいところです。半半光沢クリアーを吹いたことで、表面が微妙にザラザラしているはずなので、そのザラザラの頂点に筆をかすらせる感じを掴みましょう。 |
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左画像はつま先のパーツですが、ドライブラシを施してある右パーツと、ウォッシングのみの左パーツとの違いがはっきりわかると思います。特にグリーン系の塗装色の場合、エッジが黄色っぽく際立つことでコントラストが美しくなり、立体感も強調されるわけですね。 |
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最後になりますが、ボトムズ野郎にとっては定番中の定番、レッドショルダーの塗装について補足です。サフ吹き状態の上にいきなり赤を塗ってしまうと、「もっと暗い血の色」が表現出来ないため、まず基本のグリーン系を塗ってしまいます。しかる後に、Mr.カラーのモンザレッドを、やや下地が透けている感じで塗り重ねてやりましょう。 |
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ストロボのおかげで随分明るく写っていますが、上記の工程を踏むことで、忌わしき吸血部隊の機体が手に入るわけです。たぶん、実際のアストラギウス銀河でも、基本塗装の上から赤を塗っていたでしょうしね(笑) |