その8

サーフェイサー基礎知識

Part2


2:パーツ表面をチェックするための
サーフェイサー吹き


塗装前のサーフェイサー吹きが、どういう意味を持つのか
は、前ページの記事でおわかりいただけたと思います。で
は次に、サーフェイサーを吹くことで得られる、もうひと
つの効果をご説明いたします。ところで、いちいちサーフ
ェイサーと打つのが面倒なので、ここからは普段の呼び方
同様に、「サフ」という表記に統一させていただきます。


ベースホワイト吹き付け前


ベースホワイト吹き付け後

上の2点の画像は、ポリパテで作ったパーツへのベース
ホワイトの吹き付け前と後の状態です。左の状態は吹き
付け直前なのですが、この時点でパーツ表面の傷や気泡
の穴は、溶きパテを塗り込み、耐水ペーパーで磨いて、
可能な限り処理してあるのですが、右のようにベースホ
ワイトを吹き付けてみると、それまで気付かなかった細
かい傷や気泡が、クッキリ浮かび上がるのです。つまり
塗装前にベースホワイト(サフ)を吹き付けることで、
パーツ表面の状態を確認出来るわけですね。     


左:Mr.ベースホワイト1000 40ミリリットル入り300円
右:Mr.サーフェイサー1000 40ミリリットル入り300円


上の2本のビンは、普段私が愛用している製品です。
どちらもサフとしての性能はほとんど変わりませんの
で、サフ吹き後の塗装に都合の良いベースホワイトを
もっぱら愛用しています。上のポリパテによる自作パ
ーツにもこのベースホワイトを薄めて、エアブラシで
吹き付けました。これらはそれぞれスプレー缶仕様で
も発売されていますので、エアブラシをお持ちで無い
方にもお試しいただけるでしょう。上の解説ではポリ
パテを使っていますが、普通のプラモデルを作る場合
でも、組み立て前のパーツにサッとひと吹きすれば、
まったく同じ要領で、表面のヒケや傷がわかります。
ただ、毎回サフを吹いて傷をチェックし、表面を仕上
げた上からまたサフを吹くというのも、手間、費用と
もになかなか馬鹿になりません。そこで、少しでも楽
をするために(こんなのばかりですが)私が取り入れ
ている方法を、次のページでご紹介いたしましょう。


上:サフ吹き、傷のチェック、ペーパーがけと、
三段階の作業を施したパーツ。この後の
サフ吹きで新たな傷が見つかれば、さら
にペーパーをかけて・・・となります。

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