その9

エポキシパテ入門

Part4


作業開始が10時32分だったので、A剤、B剤の混合から30分弱が経過したところです。棒状に丸めたパテのひとつを、左の画像のようにS字状に曲げてみました。この時点では、混合時の柔らかと、ほとんど変化していません。
板状に伸ばしたパテの表面に、スパチュラという工具の先端を、グイッと押し付けてみます。
すると、左のように、スパチュラ先端の形そのままに、パテがへこんだ状態になりました。感覚として、油粘土とほとんど同じ固さといったところですね。
上で登場したスパチュラという工具の全体像です。長さは13cmほどで、左右両端に金属のヘラが付いている(下段左右の画像)道具で、エポキシパテの盛り付けや、硬化途中段階で形状を整える際などに使用しています。この工具、私は師匠からいただいてしまったので、一般的な買価を知らないのですが、さほど高価なものではないとのことでした。大きめの模型屋さんか、クラフト関係の道具を扱っているお店を探してみれば手に入ると思います。
さて、混合から1時間強が経ちました。先にS字に曲げた棒状のエポパテを、今度はまっすぐに伸ばそうとしましたが、若干の「こし」が出て来たため、完全に伸ばすことは出来ませんでした。
板状のエポパテに、先ほどと同じくらいの力加減でスパチュラを押し当ててみましたが、今度は若干の反発力を感じる程度の固さになっています。スパチュラのへこみも、先のものより浅くなっているのがわかりますね。
試しに、板状のエポパテのふちの部分にカッターを入れてみました。この段階ではまだ、バターを切るような感触で刃先が入って行き、薄くなった部分は、「てろ〜ん」といった具合に垂れ下がっています。

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