その7

エアブラシのメンテナンス

Part1

愛用のエアブラシをコンプレッサーに繋いで、電源を入れた瞬間。
または、エアーボンベに接続した瞬間。まだ、ボタンを押して(ト
リガーを引いて)いないのに、ノズルの先端からほんの少し、空気
が噴出してしまう。そんなトラブルに見舞われた、もしくは、現在
悩んでいるということはありませんか? いくらキチンと掃除をし
ても、その原因を解消しない限り、この現象がなくなることはあり
ません。今回、
私のエアブラシがこの状態になったため、メンテの
ついでに、その手順を撮影して、解説してみることにしました。

赤い矢印で指した部分が、エアーを吹き出すためのスイッチとも言える押しボタン。本来ここを押し込まない限り空気は出ないのはずですが、長く使っていると、ここに触れる前から空気(もちろん塗料も)が漏れ出して非常に困ることがあります。貴方のエアブラシは大丈夫ですか?

では、このトラブルを解消するためまずはここまで分解してみます。もちろん、お使いのエアブラシの種類によってはパーツの数も構成も異なっていますが、気にせず先に進みましょう。ちなみに、ダブルアクションタイプをお使いの方は、矢印で指している「ボタン押し」パーツの前後の向きを、組み立てる時に間違えないよう注意してください。

次に、矢印の部分にあるギザギザをペンチでつかみ、本体をひねって分解します。ペンチを押さえる時に、あまり強く握らないよう注意してください。

すると左のように、バルブと本体とに分解されます。

さて、ここからがメンテナンスの重要なところです。まず、本体側のバルブがはまっていた部分に注目してください。矢印で指した中央部に、黒いゴムパッキンと、そこにはまっている金属のパーツが見えると思います。

この金属パーツを、左の画像のように、下から爪楊枝で押し出します。ゴムパッキンを傷めないよう、ゆっくり慎重に作業しましょう。

金属パーツを外したら、ゴムパッキンを掃除しましょう。グンゼ産業のミスターカラー専用うすめ液を含ませた綿棒で、パッキン周りの汚れを軽く拭き取ってやります。

画像でおわかりいただけるでしょうか、綿棒の先端が若干黒くなっていますが、この程度の汚れなら問題はありません。エアブラシの構造上、この部分に塗料が入り込むことはないハズなのですが、綿棒が塗料のカスで激しく汚れるようでしたら、パッキンが傷付いている可能性があります。そういった場合は、購入したお店かメーカーに問い合わせて、修理に出した方が良いでしょう。

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