その4
スミ入れの方法
Part1
最近のキャラクタープラモデルは、必ずと言っていいくらい
パーツの表面にスジを彫ったようなモールド(彫刻)が施さ
れています。これは、実機を想定した時の装甲板の合わせ目
を表現したもので、実物が存在しないロボットキャラクタ−
に、あたかも実物の縮尺模型であるかのようなリアル感を与
える演出の手段として、非常に効果的と言えるでしょう。
このスジ彫りモールドに、黒っぽい塗料を流し込むことで、
モデルの塗装面にメリハリを与え、全体の印象を引き締める
ことが出来ます。この、覚えておいて絶対損の無いスミ入れ
のテクニックを、詳しくご紹介いたしましょう。
上は、一般的に販売されているプラモデル用塗料の2種類を
並べたものです。右はエナメル系塗料である、タミヤカラー
左は、ラッカー系塗料である、Mr.カラーです。それぞれ
についての詳しい解説はこちらをご覧ください。これから解
説するスミ入れのテクニックは、左のラッカー系塗料でモデ
ル全体の塗装を行なうことが前提条件になります。乱暴な言
い方になりますが、ガンプラを始めとするロボットプラモは、
すべてラッカー系で基本塗装をするものと考えてください。
そうすることで、エナメル系塗料を使った様々な効果を与え
ることが可能となりますので、絶対損はありません。では、
実際の作業をご覧いただきましょう。
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