その2
パーツの型取りと複製
Part9
ちょっとわかり難いですが、無色透明だった混合液が、徐々に半透明に変わって来ました。
実際に見ていると面白いのですが、一気に全体が白く変色します。
かなり高い熱を発しながら
硬化しますので、気を付けましょう。
型が冷めていれば、混合液は完全に硬化しています。軽く型をひねって、複製品を外します。
こちらも硬化しました。爪楊枝をひねって取り出します。アイスキャンディーみたいですね。
以上の手順をくり返すことで、上の画像のように寸分違わぬ
複製品がいくつでも手に入ります。硬化したレジンキャスト
は、プラスチックと同様にヤスリ、ペーパーがけが可能で、
プラカラーによる塗装も出来ます。接着も、瞬間接着剤なら
ガッチリ固定出来ますので、プラモデルの改造用として、非
常に相性の良い材質と言えるでしょう。ただし、型から抜い
た複製品には、シリコンスプレーが付着していますので、
中
性洗剤で良く洗い落としてから
、加工してください。また、
シリコンゴムの種類や、複製品の形状にもよりますが、ひと
つの型で抜ける複製品の数は、20〜30個前後だと思って
ください。型抜きをくり返すと、複製品と接している面が、
だんだん崩れて来るのです。今回のサンプルのような単純な
形状のパーツは、後で何らかの工作に流用がききそうなので、
余分に抜いておくといいかもしれませんね。
このように手作業よりは少ない手間で、正確な同一形状のパ
ーツが作れる、シリコンゴムによる型取り複製ですが、初期
投資の金額が5、000円はかかってしまいますので、気軽
に試せることではないと思います。ただ、タコ焼きを作るよ
うな感覚で、同じパーツがポコポコと出来上がって行くのは、
なかなかに楽しいものです。複製パーツが、本当に必要な状
況に遭遇したら、また、このページをご覧になってください。
ご意見、ご質問等お待ちしております
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