その2

パーツの型取りと複製

Part6

シリコンゴムの硬化には、室温の影響もありますが、約半日くらい
かかると思ってください。硬化促進剤も販売されていて、それを使
うと1〜2時間で硬化しますが、型がもろくなるようなので、あま
りおすすめしたくありません。                

流し込んでから半日程度経つと、撹拌した時の紙コップに残っていたシリコンゴムが、画像のようにペロリとはがれるようになります。こちらが完全に硬化していれば、型の方もOKでしょう。                  

まず、プラ板上の両面テープから、型枠ごとシリコンゴムの型をはがしましょう。この際まれに、部品がテープにくっついて、抜け出て来る事がありますが、気にする必要はありません。        

型枠の牛乳パックを止めていたセロテープをはがし、枠をとり外します。型枠を取っておくと、またの機会に使えるかもしれませんね。     
枠を外したシリコンゴムの角を、カッターで面取りします。これは、型にレジンキャストを流し込む際、逆さにして置いた時の安定が必要となるためです。

シリコンゴムの型から、部品をとり出します。これで、原形(もとになった部品)の複製品が作れる、型が出来上がりました。      
      

こちらは、タイヤとなる部品の型です。ビニールテープを貼りつけて作ったタイヤのパターンが、忠実に型に移し取られています。    
    


以上で、シリコンゴムの型が完成しました。この方法は、
ペーパーがけの細かい傷跡までも忠実にコピーしてしまう
ため、原形となるパーツを自作する時は、キレイに磨いて
おかないと、複製した個数分だけ、仕上げ作業をすること
 になるので、注意が必要です。それでは、この型を使って、
複製品の製作法を説明して行きましょう。       

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