その6

パーツの型取りと複製
上級編

Part7

前ページまでの作業で出来上がったシリコン型に、いよいよ
レジンキャストを流し込んで複製品を作りましょう。ここか
らはある事情により(汗)イラストで説明いたします。

まずは前後の型を組み合わせ、輪ゴムでしばって固定します。作業台の上には、古い新聞紙などを広く、分厚く敷いておきましょう。
そこにシリコンスプレーを吹き付けたら、主剤と硬化剤を混ぜ合わせたレジンキャスト(オレンジ色で描いている部分です)を七分目ほど流し込みます。
そこに、カッターで肉を削ぎ落としたシリコン型を、静かに、そして素早く、さらにまっすぐに降ろして行きます。レジンキャストに空気が入らない様に注意しましょう。

当然のことながら、レジンキャストが型の周囲にあふれ出して来ます。

あふれ出すレジンキャストを気にせず、シリコン型をきっちりと前後の型の上に乗せてやります。一度乗せたものをずらしたり、引き上げたりすると、気泡が入ってしまいますので、一発で決める必要があります。

レジンキャストが完全に硬化したら上から乗せた型を引き抜き、あふれ出して固まったレジンキャストを剥ぎ取ります。肝心のパーツの部分を破損してしまわないように注意しましょう。

最後に輪ゴムを外し、前後の型を引き剥がします。やはり、パーツを壊してしまわない様、慎重に作業を進めてください。

以上の工程を経て、下の画像のような複製パーツが
出来上がりました。初めはやはり、気泡が入ったり
レジンキャストが上手く硬化しなかったりと、失敗
することもあると思いますが、めげずにがんばって
コツを掴めば、面白い様に同じ形のパーツが作り出
すことが出来ますから、是非とも挑戦して下さい。

上:あふれたレジンキャストが「バリ」になって
いるのがおわかりいただけるでしょうか。

上:フレアー部分が中空になっているのがポイントです。

出来上がった複製パーツに加工、仕上げを施して
上の様なパーツを製作しました。初めにも書きま
したが、あるロボットの両腕を作ったわけです。
もちろん、じっくり時間をかけて、同じ形のパー
ツを2つ作ればいいのですが、私にはこんな形状
のパーツを、手作りで2つ製作するだけの根気と
技術と時間がなかったので、複製という方法を採
ったわけです。締め切りもあったしね〜(涙) 

      

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