その9

エポキシパテ入門

Part6


作業開始から4時間が経過しました。ちょっと油断していたら予定以上に時間が経ってしまったのは内緒です(^_^;)
もはや完全に硬化しているため、S字状のエポパテは曲げようと力を加えた瞬間、ポキンとふたつに折れました。
折れ口は、陶器のそれのような雰囲気になっています。これは、ミリプットの成分に、陶土と滑石が入っているためでもあります。
カッターを入れても、先のようには切削出来ず、ゴリゴリと削り落すような感じになっています。
彫刻刀で彫り込むことも出来ますが、比較的もろく、ふちがかけやすいので、少しずつ彫る必要があります。
この段階に来てはじめて、ヤスリがけが可能になります。完全に硬化する前にヤスリをあてると、目詰まりを起こしますので気をつけましょう。
画像中、左にある黄色っぽいものは、ポリパテの塊を同じヤスリで削ってみたものです。主剤と硬化剤を混ぜ合わせる時に、どうしても空気が入ってしまうため、硬化後に削ると赤い矢印で示した部分のように、気泡が顔を出して来るのです。エポパテの方は、こういった事態がほとんど起こらないため、切削後の表面仕上げが楽で、滑らかに仕上がるのが特徴です。


ここまでの画像と解説で、エポキシパテが完全硬化する
までの流れがおわかりいただけたと思います。盛り付け
て、完全に硬化するまで放置してから加工するのも良い
のですが、作業開始からどれくらいの時間で、どのよう
な状態になっているのかを把握すると、エポパテを使っ
て出来ることの幅がぐんと広がるのです。      

では次のページから、硬化までの時間を有効に活用した
エポキシパテの具体的な使い方をご紹介しましょう。 

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