その11

楽しいマスキング

予備知識

そもそも、マスキングという言葉の意味がよくわからないという方もいらっしゃるハズですよね。模型だけの専門用語というわけではないのですが、ここでは塗装の際に塗りたくない部分を覆い隠すことと理解していただければ良いと思います。もちろん、これだけではわからないと思いますので、以下の解説をご覧くださいませ。

例えば、漢字の「百」というマーキングを
模型のパーツに描きたいとします。
筆で描く自信は無いし、適当なデカール等も
見つからないという場合に、マスキングが役立つのです。
まず、上の画像のように、百という文字を切り抜いた紙
(便宜上、紙とします)を用意します。
紙に鉛筆で文字を書き、それをカッターで切り抜くという作業なら、
パーツの表面に筆で描くよりは簡単に出来そうですよね。

(文字中央部分が浮いた形になっているので、厳密には
不可能なのですが、あくまで例ということでご覧ください)

その紙をパーツ上の塗りたい部分にあてがい、
切り抜かれた文字の部分にエアブラシ等で塗料を吹き付けます。
これが、「百」という文字を描くために
パーツを
マスキングしている状態なのです。

塗料が乾いた後、文字が切り抜かれた紙を取り外す、
つまり、マスキングを外すと・・・

このように、切り抜かれていた部分にのみ塗料が残り、
百というマーキングがきれいに完成するわけですね。
あえて文字の上下に塗料がはみ出した部分を残しましたが、
こうならないように計算してマスキングすることも大切です。

以上の解説で、マスキングという言葉の意味が
ご理解いただけたでしょうか?
では、具体的な作業の流れをご覧くださいませ。

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