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パワードアーマーと呼称される戦闘用強化装甲服は、1980年代半ばからその開発が進められていた最新鋭の次世代兵器である。その開発は、歩兵単体の攻撃力とサバイバビリティを極限まで高めると同時に、ひとつの作戦行動を最小単位の時間で終結させることに主眼を置いて進められて来た。隠密性、俊敏性、索敵能力、そして火力と歩兵に求められるすべての能力を200%以上にも増幅するパワードアーマー。最も困難な状況下で、最大限にその威力を発揮すべく運用される究極の個人用戦闘装備である。


FRONT


LEFT SIDE



RIGHT SIDE


PA-58N ハークタイプ
史上初めて実戦に投入されたパワードアーマー(以下PA)がこのハーク型である。上段左右と左、下は通信機能を強化した指揮官用装備で、上枠内の機体と通信ユニットの有無による外観上の差異が認められる。

PAという兵器が、戦車や戦闘機と最も異なる点は、そのポテンシャルが着用する兵士の能力(運動、射撃、格闘、判断その他すべての身体能力)によって決定するというところにある。バイオフィードバックシステムにより、何ら訓練を受けていない一般人でも着用した瞬間から自由に行動出来る装備ではあるが、30メートルを超える跳躍力や、最高時速60km以上にも達する(平地)全開走行。また、索敵や攻撃のために搭載された最新鋭の電子装備を使いこなすためには、高度かつ極めて厳しい訓練が必要不可欠となっている。


BACK

頭部および顔面センサー

胴体と一体化された頭部は、その形状と複合装甲の相乗効果により12.7mm対戦車ライフル弾の直撃(装甲に対する弾丸の侵入角度118度以上の場合)にも耐えうる強度を獲得している。正面中央に装備された光学装置は、望遠1000mm、広角18mm、赤外線および光増幅暗視、熱感知等あらゆる条件下で視界を確保。僚機が捕らえた情報を受信、投影することも可能で、内部のパイロットは完全に閉鎖されたスーツ内部にいながら、直接目視する以上の情報を手に入れることが出来る。



指揮官機専用通信ユニット

指揮官機として運用されるスーツには、通信機能と情報処理能力を強化するための装置が増設されている。戦闘に参加しているすべての僚機から送られた情報の処理のみならず、指令伝達の暗号化、解析。また、同時に6機までの火器管制をも行なう事が出来る。むろん、敵通信装置や電子装置の傍受撹乱も得意としており、部隊の姿を完全に消し去っての接敵が可能である。

操縦者の運動能力を増幅するバイオフィードバックシステムにより、人間の10数倍に相当する腕力を発揮しながら、操縦者は生身の時と何ら変わらぬ自由度で行動出来る。鋼鉄の棒を雑作も無くねじ曲げることと生卵にヒビひとつ入れずにつまみ上げることの両方を可能とするのだ。また、左前腕部に設置されたコンピューターコンソールは、作戦行動中にスーツの環境設定を変更する必要が生じた場合や、スーツのシステムが何らかのトラブルに見舞われた時にのみここからパワーグローブでの直接入力を行なうことになる。通常スーツ内での操作は、音声認識によるコマンド入力で行なわれている。

腕部コンソール、マニピュレーター

腹部アクセスハッチ、緊急脱出装置

腹部左右に設けられたアクセスハッチは、ジャンプ用バーニアのロケット燃料補給口と、バッテリーへの急速充電端子(いずれも緊急時)が内蔵されている。また中央のパネルは、爆発ボルトにより開放されると、乗員の緊急救出装置を作動させるレバーが設置されている。この装置は、背面装甲の接続部を瞬時に解除、分離することで、乗員の脱出を可能とする。また、PAの装備中唯一爆発の恐れがある、背部ロケットエンジンとその燃料タンクを閉鎖、ユニットごと圧搾空気で後方に吹き飛ばすための安全装置も内装されておりこれらは作戦行動時に駆動系機器が損傷を受け、機体が行動不能に陥った場合でも作動可能となっている。

背部ロケットノズル

ロケット燃料の爆発、噴射により、全備重量200kgを超えるPAの機体を跳躍させるためのジャンプユニット。スペック上の跳躍距離は30メートルだが、操縦者の練度によってはさらに距離をかせぐことも可能である。また、高所からの落下時に、瞬間的に噴射させることで着地の衝撃を緩和する使い方も多用される。最高出力の噴射で約3秒(装甲の耐熱限界時間)理論上10回程度の最大飛距離の跳躍が可能となっている。

脚部ユニットもまた、操縦者の運動能力を増幅しながら、強固な装甲に被われ、被弾や地雷による衝撃への耐性を確保している。また、オートバランサーとショックアブソーバーの恩恵により、不整地での踏破性にも優れ、湿地、雪原、砂漠等、多様な環境下での作戦行動を可能としている。作動音も最小限に抑えられているため、操縦者の練度次第ではあるが、200kgを超える機体を、まったくの無音で行動させることも可能だ。

脚部ユニット

ハーク専用50mmグレネードガン

ハーク型PA専用に開発された多目的グレネードガン。内装されたセンサーとハークの火器管制能力により、高い命中精度を誇っている。また、銃本体が頑強な装甲で被われており、銃器でありながら同時に盾の役割も果たしている。自重そのものも60kgを超えており、PAの腕力で振り回せば、一般的なコンクリート壁などは一撃で粉砕可能。50mm口径の弾丸は、火薬の量、弾頭の性質により数十種類が用意されていて、作戦内容により選択、装弾される。施設破壊用、対戦闘車両用の成型炸薬弾頭から、貫通力に優れる撤甲弾、対人非殺傷用のゴムスタン弾、催涙弾等が代表的なものとして主に使用されている。また、ハーク自体は歩兵が携行する通常兵器の使用も可能である。

夜間戦闘訓練時のハーク

上は、夜間戦闘のテスト時に撮影された、ハーク稼動時の数少ない映像のひとつである。顔面中央部のセンサーが発光して写っているが、実際に外部から発光を確認出来るような部分は一切設けられておらず、意識的に加工された宣伝のためのイメージ映像であろう。ここに写っている3機のハークは、米陸軍特殊部隊デルタフォースから選抜、編成されたPA実験部隊第3小隊に所属する機体で、この映像の訓練後である2000年9月、史上初めてPAによる実戦に投入されている。作戦内容についての詳細は公表されていないが、理論上の数値を大きく上回る戦果を上げ、全機生還を果たしたことは紛れもない事実で、以来全世界の特殊部隊から、製造元であるオットーイタール社に注文が殺到。また、同社との強力により既に訓練プログラムを構築していた、英国特殊部隊SASによるインストラクターの養成校も設立されている。機体の仕様も、その用途によって設計変更がなされており、高価な電子装備とジャンプバーニアを除いた機体が価格的にも安価なことから、予算の限られた警察組織からも多数の発注が行なわれた。2001年×月現在我が国の警視庁にも3機(公式発表数)が納入されており、お馴染み白と黒とのツートンカラーに塗り分けられ、各種メディアに登場している。

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